三好城 | 武田攻めで戦功があった佐久間大膳亮勝之の居城跡
愛知県みよし市の三好城跡は、武田攻めで戦功があった佐久間大膳亮勝之の居城跡です。別名・三吉城。
歴史
【三好町史】よれば、三好城の城主は佐久間大膳亮勝之と伝わります。
この人は天正十年(1582)、織田氏による武田氏攻めの際、信州高遠城の戦いで戦功があり三好城の城主となりましたが、天正十三年(1585)関東に赴いて以来廃城となりました。
また別の資料には、城主として小野田氏の名が見られます。佐久間氏の以前の城主と思われます。
三好城に関する歴史で分かっている事はこれくらいで、その他詳細は不明のままです。
感想
かつての三好城の場所は、現在みよし市立三好中学校となっており、学校建設時の地ならしでお城の様子はわかりませんでした。
遺構は残っていないものの、三好中学校は周辺に比べると少し高くなっており(それでも5mくらいでしょうか)、何となく雰囲気が残っている様な気もします。
私の感想ですが、三好城の興味深いところは資料に残る城主の名前だと思います。
まず佐久間大膳亮勝之は、名字からして、現在の名古屋市昭和区周辺に戦国時代に勢力を持っていた佐久間氏一族を想わせます。
また小野田氏はみよし市に近い名古屋市天白区の平針第一古城主・小野田勘六とのつながりが気になります。
2人とも歴史的にあまり見ない名前ですが、こうした郷土史レベルの城から、人物像を調べてみるのも面白いですね。
関連ページ
- 福谷城 | 原田氏の築城で酒井忠次の居城になったお城
- かつての三河国だった愛知県みよし市に残る福谷城は、当地の土豪・原田氏の築城で酒井忠次の居城になったお城です。この記事では福谷城の歴史と現在に残る遺構、そして私の感想を書いています。
- 明知城 | この地の土豪だった原田氏の居城跡
- かつての三河国だった愛知県みよし市の明知城は、この地の土豪だった原田氏の居城跡です。この記事では城主の原田氏や明知城の歴史、そして現地レビュー、また私の感想を書いています。
- 道満屋敷 | この地に勢力を持っていた柘植道満の屋敷跡
- かつての三河国だった愛知県みよし市に残る道満屋敷跡は、この地に勢力を持っていた柘植道満の屋敷跡です。この記事では道満屋敷の歴史や現状の報告、そして私の感想を書いています。