清洲陣屋 | 江戸時代に築かれたこの地を治めた代官の拠点
愛知県清須市(旧春日町)の清洲陣屋跡は、江戸時代にこの地を治めた代官の拠点として築かれた陣屋です。
歴史
【尾張徇行記】によると、清洲代官の陣屋は天明三年(1783)に築かれたとあり、面積は七反余りだったそうです。
五条川を隔てて六角堂と接しており、当時の村境に役所橋が架けられていました。
清洲陣屋は明治元年(1868)に廃せられましたが、建物の一部は現在でも地元の方が保管しているそうです。
またこの地は、現在でも『オジンヤ』とか、『ジンヤアト』と呼ばれているとか。
感想
現在では陣屋の遺構も無く、現地は畑地になっているかつての清洲陣屋。
しかし看板があるので、陣屋について詳しく学ぶことが出来ます。
この清洲陣屋はかつての村境にあり、近くの川には、かつて陣屋へ向かうために架けられていた役所橋が、コンクリート製ですが復元されていました。
私の感想ですが、ここは戦国時代のお城ではありませんが、歴史的にも興味が沸きました。
なぜかというと、城郭研究では江戸時代に築かれた陣屋も城として研究されており、もしかすると今後、発掘調査などで堀跡など見つかるかもしれないと思ったからです。
例えば岡崎市の奧殿陣屋なども、かつて周辺を治めていた領主の拠点、つまり城として研究されています。
さて、清洲陣屋ですが、案内看板や役所橋の再現など、地元でもかつての歴史を忘れられないようにする取り組みがある事がわかりました。
もしかすると、今後、この地に歴史を学ぶために陣屋が再現されるかもしれませんね。
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