榎津城 | 室町時代の武田兵庫右衛門の居城
名古屋市中川区の榎津城は室町時代の武田兵庫右衛門の居城といわれています。
歴史
康正二年(1456)の『造内裏段銭並国役引付』という古文書に武田兵庫右衛門の名前が出てくるので、築城を含めお城があった時期がこれくらいの時だったのではと思われます。わかっているのはこのくらいで、お城の規模や詳細などは謎に包まれたままです。
感想
榎津城は現在の中川区冨田町榎木津字郷中にある三輪社あたりだったと伝わります。
周辺は住宅地と畑になっており、お城の遺構らしきものは特に残っていませんでした。
ところで、三輪社がある地区はかなり低い土地で、東を流れる新川の方が水面が高いのでは?と、思うくらいの場所でした。
写真の向かって右(私から左)は高くなっていますよね。
これ堤防と道路なんです。その先は新川で、もし新川が氾濫して水が堤防を越えたら…
昔から、川との共存を考えてきた土地なのでしょう。
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