大草城 | 小牧市の中でも屈指の古いお城で城主は西尾式部道永




大草城 | 小牧市の中でも屈指の古いお城で城主は西尾式部道永

 

 

愛知県小牧市の大草城跡は、岩倉の織田伊勢守信安に仕えた西尾式部道永という人物の居城です。

 

 

 

 

 

歴史

 

 

 

大草城の築城は古く、戦国時代以前の文安年間(1444〜49)といわれています。

 

 

大草城を築城したのはこの地の豪族だった西尾式部道永という人物です。

 

 

ちなみにお城の規模は東西約200m、南北約135mほどだったとか。

 

 

さて、西尾氏はもともとは三週西尾(現在の愛知県西尾市)の出身だったらしく、通永は岩倉城の伊勢守系織田氏に仕えて春日井一帯を領しており、善政を行っていた領主だったそうです。

 

 

しかし主家である伊勢守系織田氏で家督争いが起こり、嫌気がさした様で、天文十七年(1548)頃に大草城を廃城にして、東美濃釜戸(現在の岐阜県土岐市)に移りました。

 

 

でも文安年間(1444〜49)に大草城を築城した西尾式部道永が、天文年間(1532〜1555)まで生きていたとは考えられにくいので、大草城が廃城になったのは通永の子孫の代なのでしょう。

 

 

 

 

 

感想

 

大草城は、小牧市の桃花台ニュ‐タウンに程近い山の中にありました。

 

 

開発された北側以外、堀や土塁の遺構がかなり残り、周辺の散策で半日は楽しめそうなお城です。大草城の石碑や案内板も有ります。

 

 

ただ、お城跡は広範囲なので、中には私有地の部分も有ります。

 

 

散策の際は周辺住民の方達とのトラブルに気をつけましょう。

 

 

 

 

 


遺構はかなり削られたとはいえ、まだまだ堀・土塁が良好に残る大草城。でも夏場はちょっとツライかもしれませんよね。

 

 

 

 

 

縄張り図


(現地案内看板より)

 

 

・所在地 小牧市大草4394

 

・立地  平山城

 

・築城時期  文安年間(1444〜49)

 

・築城者  西尾道永

 

・主な城主  西尾氏

 

・現状  山

 

地図


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