萱津合戦陣城 | 萱津合戦で築かれた陣城跡
愛知県あま市の萱津合戦陣城(かやつかっせんじんじょう)は、信長と清州織田氏が戦った萱津合戦で築かれた陣城です。
歴史
天文二十年(1551)、まだ信長が家督を継いだばかりの頃のお話。
この頃、信長は那古野城(名古屋市・中区)に居城していました。
織田家の家督を継いだものの、『うつけ』との評判の信長に周囲の家臣団はおろか、信長の親族でさえ信長を当主と認めず、敵対する者がチラホラ出てきました。
そんな中、清洲城を居城としていた織田信友(尾張下四郡の守護代)の家臣・坂井大膳が、信長に従っていた松葉城(大治町)・深田城(あま市)を攻撃して人質を取りました。
信長はすぐに出陣、守山城から叔父の信光も駆けつけました。
清洲城からは、坂井大膳と並ぶ実力者・坂井甚介が出陣。
信長・信光軍と清洲織田軍は萱津の原で激突!
合戦の末、信長・信光軍の勝利。坂井甚介は戦死。松葉・深田両城もこの時に落城しました。
感想
現在の萱津古戦場は河川敷と民家になっており、住宅地の中に古戦場を示す石碑が建っています。
私の感想ですが、陣城と記載してありますが、萱津合戦の時だけに使用された陣跡、もしくはちょっとした砦みたいなものがあっただけなのでしょう。
また近くには全国で唯一の漬物の神様を祭った萱津神社があるので、セットで訪れることができます。
現在では石碑以外に古戦場を想わせるものは残っていません。
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