上条城 | 今井兼平の孫・小坂孫九郎光善の居城




上条城 | 今井兼平の孫・小坂孫九郎光善の居城

 

 

春日井市の上条城(じょう じょう じょう)は、木曽義仲の家臣の今井兼平の孫・小坂孫九郎光善の居城といわれています。小牧長久手の戦いの時にも池田恒興が入城したお城でもあります。

 

 

 

 

 

歴史

 

戦国時代以前の古いお城である上条城を築いたのは、小坂孫九郎光善という人で、小坂氏はこの地に勢力をもった豪族でもありました。

 

 

上条城は小牧長久手合戦で、羽柴方の池田恒興率いる三河中入隊が入城したといわれています。

 

 

その後、城跡には林氏が在住する様になり、江戸時代にはこの地域の庄屋を務めていたそうです。

 

 

 

 

 

感想

 

かつての上粂城は、2002年頃まで大きな屋敷があったのですが、火事により焼失してしまい、現在では空き地になっています。

 

 

しかし敷地内をよく見てみると、土塁、堀の後を確認することができます。

 

 

屋敷跡の南側に門があったらしく、現在では北と西側に土塁が残り、北西の隅に櫓場のような高台も残っていました。

 

 

ところで東南側に古い五輪塔がありましたが、上条城との関係があるのでしょうか?それとも上条城の城主のお墓とか?ナゾは深まるばかりです。

 

 

 

 

 


上粂城の土塁跡。かつて屋敷の時にもこの土塁が周囲を巻いていたのですね。

 

 

 

 

 


こちらは堀跡。L字方の土塁のふもとにあったので、この堀の土をかきあげて土塁にしたのでしょう。

 

 

 

 

 


まだ屋敷があった頃の井戸の写真。もしかすると戦国時代から残っていた井戸かもしれませんね。

 

 

 

 

 


上粂城の東南側には古い五輪塔の一部がたくさんあります。

 

 

お城と関係があるのでしょうか?

 

 

所在地  春日井市上条町2丁目

 

立地  平城

 

築城時期  健保六年(1218)

 

築城者  小坂孫九朗光善

 

主な城主 小坂氏

 

現状 民家

 

地図


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